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偏愛マップ

「偏愛マップ」。教育学者 齋藤孝の本。
こういう時の人、もてはやされた人の本はちと苦手。
読んでみて「はい?」と損した気分になることが多い。
評論家や出版社やヨノナカの人にはよくても
そのときの精神状態にもよるが、自分にはしっくりこないこともある。
なので周囲の評価が出尽くしたころに読む。
ユーズド価格で買えば時間とお金の節約になるし。

が、その中でも割と地味に発刊された
「偏愛マップ」を読む気になったのは
アマゾンでこの本の目次を見ていて
「偏愛の達人」として
坂口安吾、向田邦子、ジョン・レノン等5人が
紹介されていたから。
私はこの3人の人物が好きなので彼らの偏愛ぶりが
どう表されてるのかを知りたかった。

偏愛マップというのは、
他人とコミュニケーションを取るのに
たいそうベンリなツールで、
用意するのは白い紙とペン。それをその場にいる人数分。
紙に、とにかく自分の愛するモノを書いていく。
趣味・音楽・映画・本・食べ物・ブランド・ペット
「自分の部屋から見える朝焼けの風景が好き」
なんてのもOK。

書き方も自由。
ただ、思いつくままに列挙していくも可
なぜそれに惚れ込んだのかを熱く語るも可
綿密に図式化するも可
イラストを添えるも可
その書き方自体が「その人」になる。
そして、その人が何を愛しているかで「その人」が分かる、というわけ。

で、書いた偏愛マップを書いた人同士で交換する。
自己紹介シートのようなものだが、
自分の経歴とか欠点とか話題にされては困る内容は一切なく、
自分の好きなことしか書いていないから、相手に突っ込まれても
「いや、浜崎あゆみってのはですね~」と、とことん答えられる。
苦手な上司が浜崎あゆみが好きだと分かって
一気に親近感が湧く、なんてこともあるらしい。
合コンでこれを使うのもかなり効果があるらしい。
あるだろうな、確かに。

で、読後感想。
なんだ。
ブログって偏愛マップそのものじゃん。

最近私がよく見に行く偏愛マップ(ブログ)はドのものだ。
by senriko | 2005-07-23 12:30
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